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STブログ①

失語症のIさん

Iさんは脳出血で感覚性失語症と注意障害をお持ちでしたが、リハビリを経て自分で生活する力をつけ、一人暮らしをされていました。しかし、言葉に関する障害や、物忘れの問題が残っていました。
Iさんは美術館に行きたいと話されましたが、道に迷うかもしれない・声をかけることが難しいとなかなか実現ができていませんでした。また、友人との約束も言葉の壁があり、予定を間違えることが多く、自信を失いかけていました。


私たちはまず、Iさんの日々のスケジュール管理をサポートしました。色々なところにメモをするのではなく、一つの手帳に書く習慣を身につけてもらい、徐々にスケジュールミスを減らしていきました。また、忘れ物をしないように携帯電話には首からかける紐をつけ、リュックには忘れ物カードを入れるようにしました。

この手帳にすべての予定を記入

さらに、日常会話がスムーズにできるよう、一緒に練習する時間を持ち、スマホやコピー機の操作方法も図を使って丁寧に説明しました。これらの支援により、Iさんは自分でできることが増え、自信を取り戻すことができました。


その結果、Iさんは一人で大阪や神戸の美術館に行くことができるようになり、「今は楽しいよ。このあたりで一人で暮らしてこうかなって思う。みんな来てくれるしね」と前向きに話してくれました。

私たちみなともの言語聴覚士は、身体機能の支援だけでなく、社会参加のサポートをしています。社会参加のサポートに興味をお持ちの言語聴覚士の方は気軽に会社見学にお越しください。
問い合わせ先:050-3799-8253 小林