ST ブログ④
久しぶりの更新です☺️
初心に戻って訪問のSTってどんなことをするの?
本日は「嚥下編」です☝️
まず、訪問STの関わらせていく利用者様はどんな方がいるでしょうか。
病名としては
・進行性難病(パーキンソン病、ALS、他系統委縮小、進行性核上性麻痺、筋ジストロフィー、脊髄小脳変性症など)
・廃用症候群
・呼吸器疾患
・脳梗塞・脳出血後遺症
・認知症
・高次脳機能障害
・運動性構音障害
・発声障害
・発達障害
・特的言語発達障害
・機能性構音障害
などなど、、、。多岐にわたっています。症状は様々です。
本日はまず、嚥下障害の方の関わり方を見ていきます。
①評価 ②食事形態の決定 ③食事上の注意点の伝達 ④訓練 ⑤考え方
①評価
自宅・病院では何を食べていたのか聴取。
退院後であれば退院指導でどこまで理解できているのか確認。(食事形態・とろみの程度・姿勢・食べ方など)
口腔内の環境(汚染ない?義歯はあるのか?義歯あってる?など)
口腔器官の動きの観察(廷舌、舌の左右、動きの速さ、口唇の閉鎖具合など)
舌の筋力の強さ
喉頭の位置・挙上範囲の確認
水飲みテスト(とろみ剤持っていきます)
フードテスト(自宅にある食べ物で評価しています。刻んだり、出汁でほぐしたり)
②食事形態の決定
嚥下調整食分類でどのあたりなのか大体の目処を立てます。
しかし、マンパワーや調理の技量もあり、十分に準備できない方ももちろんいます。
そのような方には、補助栄養食品や嚥下食の配食、弁当の注文を進めることもあります。相談員とも相談しながら外部のサービスを併用することもあります☺️
とろみは分かりやすく「ポタージュ程度」「ケチャップ程度」と伝えると家族の方もわかりやすいですね☝️
病院の時ほど管理がしっかりできるわけではないので、
訪問の都度、準備の負担はないか、摂取量は確保できているか、不安はないかと確認しています。
③食事上の注意点の伝達
訪問していると「食べながら水で流してます」「むせちゃうから水飲んでます」「飲みにくいから上向いて送り込んでます」というかた結構います。。。独自で身につけた方法で、STからすると「え!!なんで!めっちゃ誤嚥するやん、、」って思うこと結構あります。
基本的な注意点、、例えば、顎を引きましょう、水分との固形物が一緒に口腔内に入るのは危ない、むせるときは落ち着くまで待ちましょう、むせはしっかりとむせましょう。など本当に基本的ですが、これを伝えるのが本当に大切です。飲み込みの仕組みを伝えてあげるとよりGOODです😄
認知症の方はワンプレートにしたり、呼吸器のかたは楽に食べれるように工夫を進めたり、、
交互嚥下、空嚥下、息こらえ嚥下といった代償手段獲得の練習をしたりもします。
家族や利用者によって注意点は様々のため、みなともではミーティングで相談しながら進めています🍴同行して検討することもあります☺️
④訓練
嚥下機能の維持していくために病棟でも行っていたような訓練は行っています。自主トレに繋げていくことも重要です。
口腔器官運動、舌筋力訓練、シャキア、メンデルゾーン、タンホールディング、呼吸訓練などなど、基本的なものです。
自主トレができるように、風船を使ったものや、ペコパンダも勧めたりします😄訓練用紙あります☝️
⑤考え方
ここが一番大切かもしれません。
人によっては「もう悔いもないからとろみなしを食べていきたい」「普通のご飯を食べて最後を迎えたい」という方もいれば、「できるだけ長生きしたい」「無理しなくていいから長生きしてほしい」という方もいます。
私自身、訪問を始めた当初は、誤嚥リスクの高いものは提供してはいけない。肺炎になってはいけないとう思いが強く嚥下調整食や水分のとろみを勧めていました。しかし、普通食を食べさせてあげたいとの想いも、、、とにかく葛藤がありました。
そこで重要なのは基本的ですが、信頼関係を築いて、家族・本人の想いをしっかりと聴く。というのが大事です。
「誤嚥リスクがあります。肺炎になる可能性もあります。肺炎になると入院になります。もしかしたら帰ってこれないかもしれません。それでも食べますか?」と聞ける関係性を気づくことが大事かと思います。
本人に悔いを残させない、残される家族に悔いを残させない。という想いが非常に重要かなと思います🧑🧑🧒🧒
最後に・・・
みなともでは家族の想いを尊重して、関わりを持っています。
もちろん不安もありますが、相談しながら訪問していくことができます。
もし気になるとの方がいれば、お気軽に見学に来てください。
問い合わせ先:050−3799−8253 小林 ☺️